おはようございます。
今回の記事では
「わたしがどうやって評判の良いオペさんになったか」
(自分でいうな)
を、動画付きでわかりやすくご紹介させていただきたいと思います。
※天狗である
そのための
クレーン操作のコツ”考え方”
とは、いったいどのようなものなのか?
- 職人さんに文句やクレームを言われていないか不安…
- 他のオペさんの運転をみていると自分が下手に感じる
- 一度揺れると止まらない
- 荷物が揺れて物にぶつかり事故にならないか怖い
「クレーンオペレーター」なら誰もが、一度はこのようなことを感じたことがあるはず、、、
わたしも”昔は”そう思っていました。
今はどうなのか?
そんなわたしが、揺れないクレーン操作をするための考え方のコツや、わたしなりのマインドセットをご紹介いたします。
1人でも多くの「クレーンオペレーター」さんの、参考になれば幸いです。
どうぞ
クレーンの揺れは止まる

クレーンの揺れは止まります。
この考え方はとても大切です。
クレーンの揺れは必ず止まります。
そして、止められます。
あまりにも揺れすぎて
「どうしよう…」
そうなる気持ちはよくわかります。
ですが、止まります。
だって
“あなたが揺らした”のだから。
ときには、地切りの際に芯がズレていて、そのときの揺れが止まらないこともあるでしょう。
ですが大抵の場合、地切りは真っ直ぐきています。
荷物を吊り上げ移動させている途中に、あなたの操作が揺れを起こしているのです。
自分で引き起こした、吊り荷の揺れにアタフタするのではなく
「自分で揺らしたんだから、自分で揺れを止めることも可能だよなー」
そう考えてみてください^ ^
クレーンをコントロールしているのはあなたです‼︎
クレーン操作中、レバーを触っている指に感情は必ず伝わります。
「揺れは止められる」
そう考え少しでも気分が落ちつけば、揺れを止める操作がきっとできるはずです。
「焦らず、落ちついて。」
初動が命
そもそもなぜ吊り荷やフックが揺れるのか。
原因は色々ありますが、大体の原因は
「初動で揺らしているから」
だと、わたしは考えております。
揺れているオペさんを見ているとそう感じますし、少なくともわたしの吊り荷やフックが揺れたときは「初動で揺らして」います。
※個人的意見なので参考程度に
※もちろん、吊り荷を移動中に揺れが生じることもあります
旋回、ブームの起伏操作の初動をとにかく丁寧にしてみてください。
このときの「コツ」としては、アクセルは軽く吹かしておいて(500〜1,000回転)動いているか動いていないか、わからないくらいの強さでレバーを入れていくことです。
初動と同様にレバーの力を抜いていく”終わり”のタイミングも重要ですが、やはり1番は”初動”だと感じます。
ぜひ操作前に
「初動が命」
一度この言葉を頭に思い浮かべてみてください^ ^
揺れたときは「そんなもん」
この言葉「そんなもん」
というのは、顔であり態度のことを指しています。笑
「そんなもんだ〜」という顔。
(アタフタしない、揺れた?ほぉって顔)
「そんなもんだ〜」という態度。
(ドッシリ構える)
そうすれば職人側も
「あ、んー、まあそんなもんか。」
となってくれます。
(はず…)
もちろん揺れないように努力をすることは大切ですが、この「そんなもん」という言葉を自分に言い聞かせることで肩の荷がスッとおりると思います^ ^
これはある意味「おまじない」のようなもの。
揺れたときは「そんなもん」
ぜひ覚えていてください^ ^笑
(もちろん揺らさないのが1番ッスよ)
愛想良く
先ほど「ドッシリとした態度」
と言いましたが、これは「無愛想にする」
ということでは、ありません。
作業開始前は「おはようございます」
無線を渡すときは「お願いします(シャースでも可)」
作業終了時は「ありがとうございました(アザした〜でも可)」
現場を出ていく際は「またお願いします〜」
このあいさつがしっかりとできていれば、多少の操作の揺れやミスは許してもらえます。
相手も人間です。
イライラすることもあれば、コチラが愛想良く接しれば、愛想良く返してくれるもの。
(まれに返してくれない人もいますが…)
一言も喋らないより、少しは喋っておいたほうが
「あとは、なに吊る?」
など、コチラが楽をできる場合もでてきますよね。笑
「評判の良いオペさん」というのは、やはり性格が良い人だと感じます。
最後は”人間力”でカバーするのが、わたしのやり方です^ ^
ぜひご参考までに。
理想を追い求めすぎない
初心者のオペさんを見ていると、ブームやフックの揺れを気にするあまり、吊り荷がぶつかりそうになっていたり、危険な状態なことに気づいていない場合があります。
パーフェクトを求めすぎるのではなく、80%ほどできていれば十分です。
わたしたちの仕事のゴールは
「安全に荷物を吊って移動させること」
「揺らさない」
というのは過程でしかありません。
「揺らさない」ことも大切ですが、なによりも「安全に荷物を吊って移動させること」が大切です。
気持ちは痛いほどわかりますよ…(泣)
合図通り動かす
基本中の基本。
合図通り動かせば大丈夫です。
(そのせいで合図が上手くないとストレスもたまりますが)
約4年間、無事故ですごしてきたわたしが言うのだから間違いありません。
事故事例をみていると
「合図通りに動かさなかったのでは?」
と思うようなものがいくつもあります。
例えば無線作業中で、合図通りに動かしたにもかかわらず事故を起こした場合、責任をとるのはわたしたちではなく合図者です。
ですが、合図通りに動かしておらず、自分の思い込みでクレーンを動かした場合は責任をとるのはあなたになります。
※時と場合によることもあります
とくに流れ作業だと、思いこみで動かしてしまうことが多くなります。
オペレーターは、はやくクレーン作業を終わらせて帰りたいですし、はやく作業が終わるとお客様も喜んでくれます。
しかし、事故を起こしてしまっては、元も子もありません。
クレーン作業は、見えない場所で無線機を使用することがたくさんあります。
合図の確認の徹底を心がけてください^ ^
危険だと感じたら一声かける
荷物を吊る際、玉掛け方法が間違っていたら異変を感じた場合はすぐに声をかけましょう。
吊った後に事故を起こしてしまうと、オペレーターが責任をとらなければなりません。
新人のころや年齢が若いときは、言いづらいのもわかります。
ですが自分の身を守るためにも、危険だと感じた場合は絶対に一声かけましょう。
現場には正しい玉掛け方法をわかっていない職人さん(そう呼んでいいのかすら怪しい)が、たまにいらっしゃいます。
あくまで喧嘩腰ではなく
「それって大丈夫?落ちないよね?」
と、一声かけることが大切です^ ^
常に向上心を持つ

日頃から
「もっと上手くなりたい」
と思い続けることが大切です。
そのような気持ちがあれば、吊り荷やフックが揺れたとき
「なぜ揺れたのだろう?」
と、自分のクレーン操作を振り返り、改善することができます。
いわゆる”PDCAを回す”ってやつです。
- Plan どうすれば揺れないのか?例:レバーの初動を丁寧にやってみては?
- Do 実際にレバーの初動を丁寧にやってみる
- Check その結果、吊り荷やフックの揺れは和らいだか?
- Act さらに改善する余地はないか?
例えばこのようなもの。
考えながら乗り続けることが、技術の向上につながると思います^ ^
多少揺れていても
「まぁ、いいか。」
と割り切ってしまうのか
「なぜ揺れた?どこが悪かった?」
と自問自答することで、結果が変わってくるのは一目瞭然。
しかし、毎回のクレーン作業で意識し続けることは難しいです。
あまりカツカツに考えず”少しずつ継続”することが、大切だと思います。
考えすぎちゃったときは、先ほど紹介したように
「そんなもん」
で、大丈夫です^ ^笑
以上になります。
大変長くなりました。
最後まで見てくださったかた、ありがとうございます^ ^
最後に今回の記事をまとめると
- 「クレーンの揺れは止まる」
- 「初動が命」
- 揺れたときは「そんなもん」
- 「愛想良く」
- 「理想を追い求めすぎない」
- 「合図通り動かす」
- 「危険だと感じたら一声かける」
- 「常に向上心を持つ」
になります。
わたしは日頃から、このような考えを持って作業に取り組んでいます。
今回の記事が、少しでも「クレーンオペレーター」のみなさまのお力になれると幸いです。
それではみなさま本日もご安全に!
また次の記事で
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