おつかれさまです。
今回の記事は
「50トンラフターは、解除キーがなくてもブームグリスを塗ることはできるのか?どっちなんだい!」
※機種はタダノGR500N-1です。
というものです。
先日わたしが経験したことを踏まえながら、お話しできればと思います。
この記事が、少しでもみなさまの参考になりますように…
わたしも失敗する前に見ておきたかった。笑
それではどうぞ^ ^
本日、Instagramのストーリーでこのような質問をいたしました。
【50トンラフターでフルブーム(41.2m)にすると、ベタ(0°)までブームを倒すことができないのですが、ブームグリスを塗る良い方法はありませんか?】
※手元に解除キーはありません。
というもの。
このストーリーに対して、大変ありがたいことに6人のフォロワーさんからメッセージが。
・「2.3段目を伸ばさずに4.5.6段目を非常伸縮!」
・2.3段目を塗った後、非常伸縮で伸ばす。4b〜の「非常伸縮」ボタンを押しながら、4.5.6段目伸びないですか?
・「非常伸縮」ボタンを押しながら、伸縮。伸縮レバーのスイッチも押しながら!
・フルブームからの2.3段目を縮めてみては?
などなど。
たくさんのアドバイス本当にありがとうございました‼︎
SNSの”良い使い方”が分かった気がした。笑
そして、このようなアドバイスをもらったわたしは、ほぼすべて試してみました。
先に結論から申しあげます。
50トンラフターの4.5.6段目のブームグリスを塗るときは、解除キーが必須。
まず最初に試したのは
「2.3段目を伸ばさずに4.5.6段目を非常伸縮として、伸ばす方法」
これに関しては、試したというより以前からやってみたことがありました。
むしろこの方法でできなかったので、Instagramのストーリーで質問をしました。
その動画がコチラです↓
本当にありがとうございます‼︎
おそらく誰もが、この方法を思いつくと思います。
12.16トンに乗っていた頃、わたしもこの方法でブームグリスを塗った経験があるようなないような…(正確なことは覚えていない)
(フルブームでベタまで倒れるけど、スペースがないときとか)
しかし、結果は、、、
50トンラフターの場合は、止まる。
これが、一番最初に試した方法です。
次に試したのは
「2.3段目を塗った後、非常伸縮で伸ばす方法」
この方法を提案されたとき、思ったのは
「2.3段目を伸ばしきった状態で、ブーム角度10°あたりで非常伸縮スイッチを押しながら4.5.6段目を伸ばしていくのかな?」
そう思い、やってみました。
そのときの動画がコチラ↓
本当にありがとうございます‼︎
しかし、結果は、、、
34.3〜34.7mまで、ブームを伸ばしたところで止まる。
フルブームで、ベタまで倒れないのに、ベタまで倒した状態でフルブームになるわけないか…。
クソッ、、、
だが、めげない。
次に試したのは
「非常伸縮」スイッチと、伸縮レバーのスイッチを押しながら伸ばし!
わたしはいつも足レバーで伸縮操作をしていますので、この方法を提案されたときは「ワンチャン!」と思いました。
しかし結果は、、、
変わらず。
コチラも34.7mまで、ブームを伸ばした時点で止まります。
ふぅ。。。
次だ。
次に試したのは
「フルブームまで伸ばした状態で2.3段目を縮める。その後、ブームを倒す方法」
コレが最後に試した方法です。
この方法を提案されたときは
「まさに逆転の発想…!天才かよ」
と、思いました。
が、、、
そのときの、画像と動画がコチラ↓

本当にありがとうございます‼︎
「よっしゃぁぁぁあできたぁぁぁあ!」
と、思いましたが、、、
次の、ストーリー(動画)がコチラ↓
2.3段目のブームを縮め、ベタまで倒したあと「事件」はおこりました。
ゼンシュクイジョウ
の、エラー表示が…。
(いつも思うけど、AML画面のエラー表示のカタカナ怖すぎる。普通にトラウマ)
ベタまでブームを倒し満足したところで、ブームを元の正常な状態に戻すために、ブームを起こし、非常伸縮スイッチを押しながら4.5.6段目を縮めました。
オワッタ、、、
「コレやったんちゃう?」
「解除キー持ってきてもらわないとダメなんじゃ?」
「昼からも作業はあるよ?」
どうするううぅぅぅう
さまざまな考えが頭をよぎった中、とりあえず頼れる先輩オペさんに電話です。
事情を説明すると
「50トンクラス以上は、解除キーを使って2.3段目を伸ばさずに4.5.6段目を伸ばすんだよ。多分解除キー必要かも。やる前に聞いてほしかったな。」
とのこと。
スミマセン。。。
ちなみに、そのときのクレーンの症状としましては
旋回○
ブーム起こし○
ブーム倒し×
フック下げ○
フック巻き×
非常伸縮スイッチを押しながら4.5.6段目縮め○
2.3段目の操作×(何しても)
4.5.6段目伸ばし×
タダノは解除キーが統一らしいので、同じ現場にいる同じ会社のオペさんに聞いたところ
「持ってない」
とのこと。
クッ、、、
とりあえず、その人とわたしと電話越しの先輩オペさんで話し合ったところ…
(今思えば、もう1人別会社のオペさんが同じ現場にいまして、その人の解除キーは現場事務所にあるのでそれを使えばよかった)
「非常伸縮スイッチを押して、4.5.6段目を縮めることは可能だから(ウィンチを巻くことは無理)クレーンの車体の足鉄板の上にフックを下ろしつつ、4.5.6段目を縮め切ろう」作戦!
(こんなに長い作戦名、初めて聞いた)
同じ現場にいるオペさんにフックと、たるんでいくワイヤーを支えてもらい、非常伸縮スイッチを押しながら4.5.6段目を縮めていくと、、、
なおったあああぁぁぁぁああ
4.5.6段目を縮めきったところで、エラー表示が消えAML画面が正常に戻りました。
これにて一件落着です。
そのときの動画がコチラ↓
手伝ってくれたオペさんには、ちゃんとジュースを奢らせていただきました。アザシタッ‼︎‼︎
電話で相談をした先輩オペさんにも、治った報告とお礼を。
昼休憩の出来事でしたので、現場にはバレていません。(セーフ)
今回の出来事からわかったことは
「50トンラフターは、解除キーがないと4.5.6段目のブームグリスが塗れない」
※たぶん。
裏技があったとしても、今回のような怖い思いはしたくありませんので
「解除キーがないとできない」
と、思っておきます。笑
クレーンオペレーターに、ハプニングはつきものです。
みなさまもこのような”思い込み操作”に、お気をつけください。
わたしも次回からは、わからないことは電話で先輩オペさんに聞きます。笑
(勘違いしてほしくありませんが、今回の出来事は、すべてわたしの自己責任なミスです‼︎)
最後になりましたが、今回アドバイスをくださったフォロワーのオペさん方、本当にありがとうございました‼︎^ ^
それではみなさまご安全に!
また次の記事で
コメント
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